ATX PCI-e 6ピン補助電源コネクタケーブルの自作
2021/05/02追記
質問箱の要望で上がってました@Fltsrのアカウントだいぶ前に消したまま記事の画像も消えたままだったので画像だけ再掲しておきました。多分いらんやろって画像も一応載せてますが多分いらないです。
9月です。5ヶ月ぶりの更新です。
Twitterはバンバン更新するくせブログに関してはこれほどまでに放置する、一体何なんでしょうかね(
さて掲題のPCI-e 6ピンケーブルを作るに至った経緯ですが
1週間ほど前に遡り、遂に我が家にもZECマイニング用ASICであるZ9 miniが届きました
届きました
— 砂 (@Fltsr) 2018年8月30日
1台9万円くらい
— 砂 (@Fltsr) 2018年8月30日
さんすうのもんだい 1台9万円が6台あるといくら
— 砂 (@Fltsr) 2018年8月30日
アホみたいなこと呟いてますが無視してください()単純計算で本体計54万、併せてASIC用電源も一緒に購入、更に受取時に何のお金か5万円ほど着払いで払わされたので60万は優に超える出費となりました 痛い…
このASIC1台で10kH/s、消費電力300Wという流石ASICと言えるスペックを持っていますが
マイニングはマイナー(採掘者、採掘機両方を指すとする)が増えれば増えるほど個体当たりの取り分は減少していくので今現在稼げていても将来も同じように稼げるかと言えば微妙です
このASICは前述の通り300Wの消費電力で動作しますが、電源供給はコンセントではなくPCI-e 6ピンコネクタから行われます。主にグラボに用いられるコネクタなので自作PC用ATX電源にも付いていますが今回購入したASICは6ピンコネクタが1台につき4つ、それを6台なので通常のATX電源では圧倒的にコネクタの数が足りません。
なので同メーカーよりASIC用の電源もついでに買い足しました。
1600W電源 x2 つよい
— 砂 (@Fltsr) 2018年6月17日
んまぁこんなもんでいっかな〜〜(雑)
— 砂 (@Fltsr) 2018年8月26日
左端2つの電源付いてないASICの置き場所を考えている
— 砂 (@Fltsr) 2018年8月31日
Luminousのスチールラックに並べて設置するレイアウトを考えたのですが、元々のケーブルが短く端まで届かず…丁度良い長さのケーブルも見つからず……
ということで作るに至りました。前書き終わり。
ATX電源周辺で用いられるコネクタの多くはMolexというメーカーで製造されています。PCI-e 6ピンコネクタもその一つで、この場合以下のカタログ画像にあるシリーズが用いられています。
ただ多くは企業のオーダーメイドで作られているようで、個人で手に入りやすいものと言えば2ピン~6ピンまでの白色、8ピン以降のものや色つきのものはハウジング単品で販売しているのを見かけたことがありません(調べ足りてないだけかもしれないが…)またハウジングの形状も微妙に異なることもあるようで、8ピン以降は基本的に既成品のケーブルのピンを抜いてハウジングだけ再利用という形が多いようです。
なので今回は元々家にあった短いケーブルのハウジング再利用して長めのケーブルを作ることにしました。ピンを抜く前にどのピンがどこに刺さっていたのかメモしておくことを忘れないように。(ツイートでは50cmとありますが結局作ったのは30cmです)
短い電源ケーブルのコネクタ部分だけ再利用して50cmくらいの電源ケーブルを作ります
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月1日
まずハウジングからケーブルを抜く所から始めるわけですが、ただ引っ張っただけでは抜けません。ハウジングに差し込まれているコンタクトピン(金属端子)には返しが付いており、その返しによってハウジングからケーブルが抜けるのを防いでいます。
しかしこの場合ケーブルが抜けないと話にならないので、専用の引き抜き工具を用います。
画像はMISUMIですが、一応Amazonにも同じものが売ってるみたいです
ハウジングの1ピン形状を分かりやすく図示するとこの様になっており、中央穴左右に位置する凹み形状部にコンタクトピンの返しが飛び出ています。そこへ引き抜き工具を差し込むことにより返しを押さえ、ケーブルを引き抜くことができる仕組みになっています。
こうしてすべてのピンをハウジングから抜き取ります。
これでコネクタ(ハウジング)が手に入ったわけで
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月1日
次は新しく用いるケーブルを準備します。
規格(PCI Express # 電力供給 - Wikipedia)によればPCI-e 6ピンコネクタは最大75Wの電力を供給するようなので、1本当たりに流れる電流は75/12/3=2.08A、AWG導線の許容電流より2A以上、通常は倍以上を選定するので4A以上とします。大目に見て7A許容のAWG22の撚り線を用います(市販のケーブルは更に太いAWG20辺りが主流のようです)
任意の長さに切り出した後、ワイヤーストリッパー等を用いて約3mm程皮膜を剥ぎます
(台風で停電してた時に取った写真 笑
暇だったから新しく作るケーブル等間隔に切り出して皮膜剥いだり下準備してた ちなみにまだ停電してます
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月4日
用いるコンタクトピンは前述の5556TLS及び5558TLS 個人向けでは主に千石電商やマルツ等の電子部品店で取扱が確認されてますのでそちらで購入します。
千石電商で買ったコンタクトピン ケーブルをかしめていきます
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月1日
用いた工具はこちら。Amazonで購入しました。
電工ペンチ届いた!
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月5日
良き
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月5日
まず片方だけ6本かしめ、ハウジングに差し込みます
綺麗なスリーブケーブルを作る
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月6日
用いたスリーブはこちら。
Amazonで買ったスリーブ
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月5日
スリーブを適当な長さに切り出します。ケーブルを30cmで切り出したとすればスリーブは-2cmの28cm程度。その後ケーブルに通していきます。
スリーブ内で引っかからないように端をマスキングテープで止める。マスキングテープis有能
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月6日
適当な長さ(ケーブル長マイナス2cmくらい)に切ったスリーブをケーブルに通す やっぱり先端は少しバラけちゃう
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月6日
先端のバラケをまとめるため熱収縮チューブを通します。長さは2cm程度。径は用いるケーブル太さ+スリーブ太さに合わせます。今回はφ8。
φ8熱収縮チューブ 長さ2cm程度にカットしたものを通す
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月6日
もう片方のコンタクトピンを取り付け、ハウジングを取り付けます。
マスキングテープを剥がし、もう片方のコンタクトピンを取り付ける
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月6日
ハウジングを取り付ける 下手くそだからここでまたスリーブがバラけてしまった()適時マスキングテープで止めたほうがバラけにくいかもしれない
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月6日
スリーブを整え、熱収縮チューブを固定させれば完成。
スリーブをケーブルの中央に合わせ、ヒートガンもしくはドライヤーもしくはライターもしくはヘアアイロンもしくは熱暴走したASICで熱収縮なんとかを固定させる 2枚目:収縮前、3枚目:収縮後
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月6日
完成したのを4本並べてみた やはりスリーブ化するとすっきりして見えるの良き
— 砂 (@Fltsr) 2018年9月6日
完成後は念の為テスターがあれば導通チェックを行い、実際に電気を何分か通してみて熱を持たないかどうかの確認はしたほうが良いかもしれないです。
おわり(´`)
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コメント
Re: No title
同じ色同士のケーブルであれば入れ替わっても理論上は問題ないかと思いますが、接続する機器同士によっては非公開の配線割り付けがなされている可能性もあるので、一概に良しとは言えず、すべての自作において言えますがあくまで自己責任という形にはなります。
はっきりした答えにならず申し訳ありませんが、お役に立てば幸いです。
2023-03-03 17:27 砂 URL 編集
No title
2023-03-03 16:20 URL 編集
管理人のみ閲覧できます
2019-07-30 22:42 編集